10月に入り、夏の猛暑が嘘のように涼しい日が増えてきましたね。
夏の暑さの中ではなかなか難しかった庭のお手入れを再開したという方も多いことと思います。
　さて、皆さんのお家の庭には、コニファーと呼ばれる植栽は植えられているでしょうか？
　
　
　
　
コニファーとは、針葉樹の総称です。
かつて園芸界でコニファーが大流行した際には、個人の庭や集合住宅、商業施設の外周りなど、植栽としてたくさん植えられました。
ところが、植えたまま手入れをせずに放置しておくと、樹形の崩れや立ち枯れが発生することがあります。
　
　
　
　
10月はコニファーを含む針葉樹の軽い剪定に向いている時期と言われています。
今回はそんなコニファーのお手入れ時期や方法についてご紹介します。
　
　
　

● コニファーとは？

　
　コニファーとは「マツ科」、「スギ科」、「ヒノキ科」などの針葉樹の総称です。
分類としては日本の松やヒノキなども含まれますが、古風な庭園に見られる枝を左右に配した松のような植木はコニファーとは呼びません。主に北米や欧州を原産地とした、小型で葉色が美しく、樹形がまとまった形状をしたものをコニファーと呼んでいます。
それらは、剪定をしなくても比較的自然に丸形や円すい形に整うものや、低くはうように広がるものがありますが、刈り込んで整えることによって、よりコニファーらしくなり、観賞価値が高まります。
　
　
　
　

● 庭木の基本的な剪定時期

　まず、様々な庭木の基本的な剪定時期について解説します。
種類によって細かい剪定時期は異なりますが、発芽前の果樹の休眠中に行う冬季剪定と、木の生育中に行う夏季剪定が基本の剪定時期です。
　
　
冬季剪定（基本剪定）
「冬季剪定」は庭木が活動を開始する春に備えて、不要な枝を切除したり、葉を大幅に減らすような大掛かりな剪定（基本剪定）を行うことが多いです。
冬季剪定という名がついていますが、新芽が育つのが5月ごろの樹木の場合は、3〜4月の春に行うこともあります。
　
<種類別剪定時期>
⑴常緑針葉樹の剪定時期は3月〜4月（キンモクセイ、サザンカ、ツバキ、シマトネリコ、オリーブ）
⑵常緑広葉樹の剪定時期は3月下旬〜4月下旬か5月下旬〜6月
⑶落葉広葉樹の剪定時期は12月〜2月（アオハダ、アオダモ、ヤマボウシ）
　
夏季剪定（軽剪定）
「夏季剪定」は、伸びすぎた枝や葉を剪定して、樹木全体の形を整えるのが目的の軽剪定を主に行います。
夏季の剪定は、通気性や日照をよくし、枝を短くすることで台風で枝が折れるのを避ける効果もあります。
　
　
　

● コニファー（常緑針葉樹）の剪定時期

　基本剪定にオススメの時期は、新芽が育つ前の3月〜4月です。
比較的寒さに強い種類が多いので、冬でも剪定可能ですが、新芽が出る前の春に行う剪定の方が、バランスのとれた良い枝に生長させることができると言われます。
そして、形状をきれいに保ちたい場合は、この時期（9月〜10月）に軽剪定をするのが良いとされます。
　
　
　
　
　

● この時期のコニファーの手入れ方法

　この時期、太い枝を切り落とすような剪定（強剪定）には向きません。
10月は夏が終わり徐々に休眠に入るために植物が生長を止めていく時期です。
無理に剪定して負担をかけると枯れてしまったり、病気になる可能性が出てきます。
先にも述べたように、この時期の剪定（軽剪定）は、伸びすぎた枝や葉を摘み取って、樹木全体の形を整える程度で済ませましょう。
　
　
　
　
　
いかがでしたか?
17回目の今回は、あまり知られていないコニファーのお手入れ時期や方法について紹介しました。
今後も生活に役立つちょっとした情報を、ピックアップして配信していきますので、またエクステリアセンバのwebサイトに遊びに来てくださいね!
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